100年前の池袋──〝麦畑〞に現れた立教大学のレンガ校舎
2018/12/04
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OVERVIEW
1874(明治7)年、東京・築地に誕生した私塾を源流とする立教。1907(明治40)年には、すでに進学校として名をはせていた立教中学校の一角で、「立教大学」が産声を上げました。間もなく、立教学院の責任者であった、タッカー総理は、大学の将来的な発展を考えていくつかの候補地の中から、富士山も望める麦畑、現在の立教通り南側への移転を決定しました。
建設間もない本館(中央)・チャペル(右)・図書館(左/現・メーザーライブラリー記念館・旧館)[1919年]/米国聖公会文書館所蔵
移転当時に建設されたレンガ造りの校舎群は、本館・チャペル・図書館(現・メーザーライブラリー記念館・旧館)・食堂(現・第一食堂)・寄宿舎2棟(現・2、3号館)、体育館(1998年閉館・解体)、校友会館(2009年解体)の8棟でした。母教会のアメリカ聖公会によって建てられたこれらのレンガ校舎は、関東大震災や戦時下の空襲も乗り越え、体育館と校友会館を除く6棟は、2001(平成13)年、東京都の歴史的建造物に選定されました。
移転から100年──池袋キャンパスのレンガ校舎は、立教大学の歩んできた歴史と伝統を、現在に伝えています。
建設間もない食堂(中央/現・第一食堂)と寄宿舎 (右・左/現・2、3号館)[1919年]/米国聖公会文書館所蔵
関東大震災以前の正門
ツタとレンガが印象的な本館[2017年5月]
旧図書館の趣を残した立教学院展示館[2014年5月]
※本記事は季刊「立教」245号(2018年7月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
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