アジア地域研究所Centre for Asian Area Studies

政治・経済・歴史・文化・観光・芸能と多岐にわたるアジア地域研究を推進し、学問の枠を越えて研究者の交流をはかり、研究所が擁する人的・知的な資産を、学内外へ発信することを目指しています。研究広報誌の発行、講演会等の開催も行っています。

研究所について

沿革と概要

45年の歴史と貴重な文献資料

立教大学アジア地域研究所は、1958(昭和33)年に旧・文部省科学研究費の特別枠交付を受けて発足した「アジア地域総合研究施設」に端を発します。 この研究費は、当時の日本におけるアジア研究が中国に関するものを除けば、一般に欧米諸国に比べ遅れていたことから、 アジア諸地域の社会・経済研究の推進を目的として設けられたものでした。 立教大学では、その研究プロジェクトの地理部門を担当し、特に東南アジアの文献を収集・利用促進の役割を担ったのでした。

研究費打ち切り後も、研究成果や研究者のネットワークは、大学院地理学専攻の新設によって受け継がれ、 さらにアジア研究重視の潮流を受け、1998年に文学部の「施設」から、大学の研究所である「アジア地域研究所」として生まれ変わりました。

このような歴史を持っているため、当研究所は、国内でも現存数の少ない価値な文献を有しているのです。これらの文献は、池袋図書館内の図書閲覧室で閲覧できます(貸出し可能なものもあります。蔵書検索はwwwOPACへ)。

さらに詳しく知りたい方は以下リンク先よりご覧ください(ニューズレター連載より抜粋)。

研究所概要

立教大学アジア地域研究所は、アジア、アフリカ、オセアニアの各地域を対象にした地域研究を行う全学的研究所で、 プロジェクトごとに研究グループを組み、研究活動を行っています。また、一般の方にも公開する講演会、研究会、シンポジウムを行うほか、 研究成果を報告する出版物も発行しています。

なお、アジア地域研究所の英語表記は、各ページ下欄にあるように、Centre for Asian Area Studies となります。“Center”ではありませんのでご留意ください。
メンバー
所長
四日市 康博(文学部准教授)

副所長
日下部 尚徳(異文化コミュニケーション学部准教授)

所員
イ ヒャンジン(異文化コミュニケーション学部教授)
石井 正子(異文化コミュニケーション学部教授)
上田 信(文学部特別専任教授)
大橋 健一(観光学部教授)
奥野 克巳(異文化コミュニケーション学部教授)
小澤 実(文学部教授)
加藤 千恵(現代心理学部教授)
郭 洋春(経済学部教授)
門田 岳久(観光学部教授)
久保 忠行(観光学部教授)
倉田 徹(法学部教授)
河野 美奈子(外国語教育研究センター准教授)
佐々木 正徳(外国語教育研究センター教授)
鈴木 絢女(法学部教授)
千住 一(観光学部教授)
孫 斉庸(法学部准教授)
ゾンターク ミラ(文学部教授)
杜 国慶(観光学部教授)
南雲 大悟(外国語教育研究センター准教授)
野中 健一(文学部教授)
橋本 栄莉(文学部准教授)
黄 盛彬(社会学部教授)
細井 尚子(異文化コミュニケーション学部特別専任教授)
舛谷 鋭(観光学部教授)
松浦 正孝(法学部教授)
松田 宏一郎(法学部教授)
宮﨑 友里(観光学部助教)
森平 崇文(外国語教育研究センター教授)
山下 王世(文学部教授)
青柳 真智子(本学名誉教授)
竹中 千春(元本学法学部教授)
豊田 由貴夫(本学名誉教授)
弘末 雅士(本学名誉教授)
カプリオ マーク(本学名誉教授)

特任研究員
諫早 庸一
今泉 良太
遠藤 正之
大河内 博
大塚 直樹
金沢 陽
金 智英
工藤 正子
熊谷 摩耶
久礼 克季
今野 純子
簡 秀珍
鹿野 美枝
重松 伸司
清水 美里
シュヴァルツ トーマス
シュルツ フランツィスカ
鈴木 直子
関 浩志
高橋 孝治
高藤 洋子
武田 康孝
張 泓明
東條 哲郎
中林 広一
中村 雪子
新沼 雅代
阪堂 博之
姫本 由美子
黄 イェレム
ファン イッテルベーク ヨースト
深串 徹
福島 康博
洪 榮林
馬 嘉嘉
松井 生子
松岡 昌和
宮内 洋平
宮田 絵津子
盛田 茂

イベント・講演会

2024.11.22 公開講演会「ムーラン・ルージュ新宿座が生んだもの~舞台娯楽が結ぶ日本・台湾文化~」
日時:
2024年11月22日(金)17:30~20:30

場所:
立教大学池袋キャンパス 11号館3階 A304教室

内容:
ムーラン・ルージュ新宿座は1931年~51年、現新宿三丁目にあった劇場兼劇団で、製作スタッフと演者を有し、365日無休で軽演劇やレビュー、コントを上演した。新宿界隈の学生・知識層に愛され、また、多くの俳優、作家を輩出し、その後の日本の演劇・映画・放送界に大きな影響を残した。
『ムーラン・ルージュ新宿座軽演劇の昭和小史』(森話社、2011年)の著者中野正昭氏(淑徳大学教授)にムーラン・ルージュ新宿座のご紹介を頂き、石婉舜氏にムーラン・ルージュ新宿座の文芸部に在籍した林摶秋の、台湾に戻ってからの演劇、映画作品に窺えるムーラン・ルージュ新宿座の経験などについてお話し頂く。
従来の近代日本演劇史では、大衆性のより高い芸態については、観客動員数が多いにもかかわらず比較的軽視されてきたが、1980年代後半以降、グローバル化の影響による娯楽市場の変容を背景に、こうした芸態の研究・再評価が行われている。新たな研究成果に基づくムーラン・ルージュ新宿座の紹介及び日本と台湾の大衆文化の繋がりは、本学の学生・教員だけでなく、一般参加者の関心にも応え得るだろう。
当講演会は、異文化コミュニケーション学部・研究科連続講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として開催します。

講師:
石 婉舜氏(台湾・国立清華大学台湾文学研究所副教授、2024年度立教大学招聘研究員)
中野 正昭氏(淑徳大学人文学部表現学科教授)

通訳:
鈴木 直子氏(立教大学兼任講師、アジア地域研究所特任研究員、早稲田大学演劇博物館招聘研究員)

使用言語:
中国語(日本語逐次通訳あり)

主催:
立教大学異文化コミュニケーション学部

共催:
立教大学アジア地域研究所

対象:
学生、教職員、校友、一般

※事前申し込み不要

問合先:
立教大学 学部事務4課異文化コミュニケーション学部担当
TEL:03-3985-4824
E-mail:[email protected]
2024.12.14~15 公開シンポジウム「新しい情勢の下でのグローバルな香港研究」※事前登録要
日時:
2024年12月14日(土)、15日(日)10:00~17:30
2024年12月14日(土)9:30~17:30、15日(日)10:30~17:30
※両日の開始時間に変更がありました


場所:
立教大学池袋キャンパス マキムホール(15号館)3階 M301教室

内容:
近年香港情勢が激動する中で、香港研究の拠点は日本や台湾、欧米諸国など、世界に広がっている。台湾をはじめ世界各地から香港研究の専門家を招き、日本の研究者と議論する。

日本国内在住登壇者:
倉田 徹(立教大学法学部教授、アジア地域研究所員)
萩原 隆太氏(東京学芸大学教育学部非常勤講師)
遊川 和郎氏(亜細亜大学アジア研究所教授)
阿古 智子氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)
小栗 宏太氏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー)
張 宇博氏(早稲田大学非常勤講師)
山田 賢一氏(元NHK放送文化研究所上級研究員)
小川 善照氏(フリーランスジャーナリスト)
クレ・カオル氏(フォトジャーナリスト)
平野 愛氏(テレビドキュメンタリー制作プロデューサー)
倉田 明子氏(東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授)
村井 寛志氏(神奈川大学外国語学部教授)
西中 利江氏(駒場東邦中学校・高等学校社会科教諭)
日下部 正樹氏(TBSテレビ「報道特集」キャスター、立教大学法学部兼任講師)

海外在住登壇者:
<台湾>
何 明修氏(国立台湾大学社会学系教授)
呂 青湖氏(国立台湾大学社会学系副教授)
陳 志柔氏(中央研究院社会学研究所長、研究員)
鄭 祖邦氏(佛光大学社会学・ソーシャルワーク学系副教授)
呉 介民氏(中央研究院社会学研究所研究員)
梁 啓智氏(中央研究院社会学研究所訪問研究員)
陳 健民氏(中央研究院社会学研究所客員研究員)
<香港>
袁 瑋熙氏(香港浸会大学政治・国際関係学系副教授)
鄧 鍵一氏(香港恒生大学社会科学系副教授)
陳 智傑氏(香港恒生大学メディア学院副教授)
李 立峯氏(香港中文大学新聞・メディア学院教授、国際コミュニケーション学会会員)
<米国>
李 静君氏(カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校社会学系教授)

主催:
立教大学アジア地域研究所
台湾・中央研究院社会学研究所
科学研究費補助金基盤研究(B)「『中国式統治』と香港の変容:権威主義化の社会に対する影響の多角的分析」(代表:立教大学教授・倉田 徹、22H03829)
科学研究費補助金基盤研究(B)「21世紀中華系ディアスポラのアイデンティティとコミュニティ再構築に関する総合的研究」(代表・大阪大学招へい研究員・松本 ますみ)

対象:
学生、教職員、校友、一般

申込方法:
事前申込要
以下のWebサイトよりお申込みください。

問合先:
立教大学アジア地域研究所 [email protected]
2024.12.18 公開講演会「パレスチナ/イスラエルにみるグローバルな二重基準問題」※事前登録要
日時:
2024年12月18日(水)17:10~19:00

場所:
立教大学池袋キャンパス 10号館3階 X304教室

内容:
1年余りを経たパレスチナにおけるジェノサイド的状況は、従来「中東地域の民族対立・紛争」として描き、理解してきた枠組を解体し、人類社会全体の問題としてとらえ直す必要性を、これまでにない激烈な形で明示している。「あの地域の人たちの特殊な問題」ではなく、グローバルであるがゆえに私たち日本に居住する者も直接関係する、喫緊の問題なのである。これに取り組むための視座を共有することをめざす。

講師:
黒木 英充氏(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)

司会:
石井 正子(立教大学アジア地域研究所所員、異文化コミュニケーション学部教授)

主催:
立教大学アジア地域研究所

共催:
立教大学異文化コミュニケーション学部~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~

対象:
学生、教職員、校友、一般

定員:
100名

申込方法:
事前申込要
以下のWebサイトよりお申込みください。

問合先:
立教大学アジア地域研究所 [email protected]

刊行物

入手希望の方は、当研究所までご連絡ください。
年報 なじまぁ
なじまぁは、2010年度より研究所の年報として発刊しています。その年度に開催されたイベント(講演会、シンポジウム)をベースにしたものを特集とし、所員、研究員に授業の紹介や著書、研究報告などを寄稿してもらっています。
その他の刊行物

Proceedings -国際シンポジウム論文集-


  • 「東アジア文化圏の大衆的芸態における近代化・グローバル化の旅路」 論文集 細井尚子編著(2024.3.31発行)


  • 「東アジアにおける舞台性大衆娯楽のグローカル化を巡って」 論文集 細井尚子編著(2023.3.31発行)


  • 「移行する大衆演劇~人々の記憶の現像と制度の再建~」 論文集 細井尚子編著(2022.3.31発行)

  • 「東アジア文化圏の芸態にみる『大衆』~観念・実体・空間~」 論文集 細井尚子編著(2019.3.31発行)
  • 「近代日本」空間下の東アジア大衆演劇 論文集 細井尚子編著(2017.3.31発行)

Working Papers

  • No.16 21世紀アジアをめぐる海の国際政治-インド洋・ベンガル湾・南シナ海・東シナ海・太平洋(2016.9.30発行)

Occasional Papers

  • No.15 Regional States and the Identities of Overseas People(2019)
  • No.14 The Detritus of Empire: Images of "Japanese-ness"in Liberated Southern Koria,1945-1950(2009)
  • No.13 Anthropological Studies of Sago Palm in Papua New Guinea(2008)

その他

  • 立教大学所蔵 外邦図目録(2014.2.20発行)
「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」21世紀海域学の創成 成果報告書
平成25年~27年度にアジア地域研究所を推進母体とし実施された、文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」21世紀海域学の創成-「南洋」から南シナ海・インド洋・太平洋の現代的ビジョンへ-の研究プロジェクト成果報告書です。

お問い合わせ

立教大学アジア地域研究所

池袋キャンパスへのアクセス

Centre for Asian Area Studies

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