フランス文学専攻文学研究科/池袋キャンパス
OBJECTIVE.
より深くフランス文学、フランス学を「知る」プログラムを展開
フランス文学、フランスの文化、フランス語に関心をもつ学生に、さらに一歩踏み込んだフランス学を「知る」ためのプログラムを用意しています。いわゆるフランス文学の「古典」から現代文学・哲学、さらにはケベック・マグレブなどのフランス語圏文学まで、幅広い関心を受けとめるスタッフで構成されています。
専攻のポイント
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専攻全体で研究生活をバックアップ
狭い意味での専門だけでなく、今を生きる私たちにとってというアクチュアルな問題意識を常にもちつつ、それぞれの分野に取り組むことを心がけています。また、グローバル化のなかで、フランスのみならず、広くフランス語圏を視野にいれたカリキュラムを設けています。指導教授はもちろんのこと、授業や各種研究会での口頭発表などを通して、専攻全体で研究生活をバックアップします。
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研究職から一般企業まで多様な進路
在学中に協定校に留学する大学院生も多く、フランス語力のレベルアップにも力を入れています。また、本専攻を修了した後は、研究職から一般企業まで、多様な場で活躍しています。海外で活躍する先輩もいます。
Pick
up
海外の研究者・研究機関との盛んな交流
立教大学の協定校以外にも、教員各自がもっている個人的なネットワークを活かして、毎年、海外の研究者や作家を招いたイベントを積極的に企画しています。公開講演会やシンポジウムといった催しには、もちろん大学院生も主体的に関わることができるので、国内外の著名な作家・研究者との交流を、自分の研究テーマを広げるための絶好のチャンスとして活用してください。年一回開催される立教フランス文学会や紀要「立教フランス文学」など、研究成果を発表する機会にも恵まれています。
フランス文学専攻専任教員/研究テーマ
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桑瀬 章二郎 教授(2024年度秋学期研究休暇)
主要研究テーマ:18世紀のフランス文学と思想、フランス政治思想
教員紹介
18世紀という「古い?」時代のフランス文学、思想、社会について研究している。しかし当然であるが、関心の中心はどんどん移動している。授業ではルソー、マリヴォー、モンテスキュー、ディドロ、サドなどを取りあげることが多いが、現在は音楽(舞台芸術)と政治の関係について考えている。
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小倉 和子 特別専任教授
主要研究テーマ:フランス近・現代文学、フランス女性史
教員紹介
フランス近・現代文学(とりわけ詩)とフランス女性史を研究テーマとする。ボードレール、マラルメ、イヴ・ボヌフォワなどの近現代詩を、実存と詩的言語のかかわり、風景と人間、ジェンダーといった観点から読解する。最近は、ケベック文学・文化にも関心を寄せている。
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坂本 浩也 教授
主要研究テーマ:20世紀フランス小説
教員紹介
プルーストの『失われた時を求めて』を中心に、20世紀フランス小説を研究テーマとする。文化史的な観点から、怪盗紳士ルパンシリーズのような大衆小説を含む幅広い文学作品における技術・進歩・現代生活の表象と、第一次世界大戦をめぐる言説について考察している。文学研究における社会学的・メディア論的アプローチにも関心をもっている。
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澤田 直 教授(2025年3月退職予定)
主要研究テーマ:哲学・フランス語圏文学
教員紹介
サルトルやジャン=リュック・ナンシーを中心にフランスの哲学と思想、とりわけ哲学と芸術の関係を研究テーマとする。その一方で、現代のフランス語圏の作家の作品の翻訳にも携わり、北アフリカやカリブ海の文学に関する考察も行っている。また、翻訳の問題についても多角的に扱っている。
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菅谷 憲興 教授
主要研究テーマ:19世紀フランス小説
教員紹介
フローベールやバルザックを中心とした19世紀フランス小説を、身体の文学的表象、また文学の政治性といった主題から読み解いている。さらに、作家の草稿類を解読するための新たな批評装置である「生成論」にも関心を抱いている。近年はロマン主義の問題にも取り組んでおり、文学が政治や宗教とまだ直接的に結びついていた時代について考察を深めている。
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横山 安由美 教授
主要研究テーマ:中世・ルネサンスのフランス文学
教員紹介
中世フランスの文学を研究テーマとする。アーサー王物語の歴史社会学的分析、聖杯物語における神秘思想とキリスト教の関係の精査などによって、歴史思想がどのように表象されるのかを考える。また12世紀のエロイーズの恋愛書簡や中世後期のクリスチーヌ・ド・ピサン等の抒情詩にみられる「語る女性」のジェンダー観と恋愛論にも関心をもっている。
関連リンク
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