公開研究会「フローベール——美学的暴力と共感」(Flaubert : la violence et l'empathie esthétiques)
INFORMATION
フローベールをはじめとする19世紀フランス文学研究一般、および作家の草稿を分析する生成論の世界的泰斗であるジャック・ネーフ教授の来日に合わせて、フローベールを主題とする公開研究会を実施する。最初にネーフ氏に最新のフローベール像についてお話しいただき、さらにコメンテーターの山崎敦氏からの問題提起を受けて、全体討議を行う。
講師
パリ第八大学、ジョンズ・ホプキンス大学名誉教授
Jacques Neefs(ジャック・ネーフ) 氏
アメリカ芸術科学アカデミー会員。パリ高等師範学校出身。文学博士。1990年から2004年までフランス国立科学研究センター(CNRS)現代テクスト草稿研究所(ITEM)のフローベール班の責任者を務める。主著に、『Madame Bovary de Flaubert(フローベールの「ボヴァリー夫人」)』(アシェット社、1972)ほか多数。フランスでもっとも権威あるエディションであるガリマール社のプレイヤード叢書『フローベール全集』の編集にも携わっており、『聖アントワーヌの誘惑』と『ブヴァールとペキュシェ』の巻の批評校訂を担当している。
中京大学教授
山崎 敦 氏
文学博士。フローベールを中心とするフランス19世紀文学を、おもに同時代の哲学史との関連において考察している。主著に『Bouvard et Pécuchet, roman philosophique(「ブヴァールとペキュシェ」、哲学小説)』(ヴァンセンヌ大学出版会、2022)、共著に『スピノザと十九世紀フランス』(岩波書店、2021)、訳書に『フローベールにおけるフォルムの創造』(ジャン=ピエール・リシャール、芳川泰久共訳、水声社、2013)ほか。
司会
本学文学部文学科フランス文学専修教授
菅谷 憲興
詳細情報
名称
対象者
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料