公開シンポジウム「トランプ時代のアメリカ——2020年大統領選挙」
INFORMATION
アメリカ研究所はこれまで大統領選挙と中間選挙の年にシンポジウム、あるいは講演会を開催してきたが、今年は「トランプ時代のアメリカ—2020年大統領選挙」をテーマに、3名のアメリカ研究者を招請し、アメリカの政治、外交、社会問題を多角的に検討、議論するシンポジウムを開催する。まず清水教授はヒューストン在住の立場を活かしコロナ禍での選挙の模様、Black Lives Matter運動の影響、重要州であるテキサス州の結果について、伊藤教授はトランプ政権の4年間の東アジア政策について、西山教授は接戦となった選挙結果の政治学的分析と今後の政治に対する影響について報告をおこなう。今年の選挙の結果が今後のアメリカに与える影響は4年前のそれよりも甚大である。本シンポジウムを通じて、現代アメリカについて理解を一層深める契機としたい。
講師
ライス大学教授
清水 さゆり 氏
コーネル大学大学院歴史学研究科でPh.D取得。専門分野は19世紀中頃以降のアメリカと東アジアの関係史。ミシガン州立大学教授を経て、2014年からライス大学歴史学部教授。主著にTranspacific Field of Dreams : How Baseball Linked the United States and Japan in Peace and War (U of North Carolina P, 2012)、Creating People of Plenty : the United States and Japan's Economic Alternatives, 1950-1960 (Kent State UP, 2001)など。
亜細亜大学教授
伊藤 裕子 氏
一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。専門分野はアメリカ外交史、米比関係史。現在亜細亜大学国際関係学部教授。近著に「フィリピン・ドゥテルテ政権の「国家安全保障」観と対中・対米関係」(日本国際問題研究所報告書『中国の対外政策と諸外国の対中政策』、2020年3月)、「フィリピンの原子力発電構想と米比関係」加藤哲郎・井川充雄編『原子力と冷戦日本とアジアの原発導入』(花伝社、2013年)、「ベトナム戦争期の比米関係とフィリピンの戒厳令」木畑洋一ほか編『東アジア近現代通史 第8巻ベトナム戦争の時代』(岩波書店、2013年)など。
成蹊大学教授
西山 隆行 氏
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。甲南大学法学部教授を経て、2014年9月から現職。専攻は比較政治、アメリカ政治。近著に『格差と分断のアメリカ』(東京堂出版、2020年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『移民大国アメリカ』(筑摩書房、2016年)などがある。
司会兼討論
本学法学部教授、アメリカ研究所副所長
佐々木 卓也
詳細情報
名称
内容
清水 さゆり 氏
「2020年大統領選挙におけるテキサスと投票妨害の実態」
伊藤 裕子 氏
「トランプ政権のアジア外交」
西山 隆行 氏
「2020年大統領選挙とアメリカ民主主義」