グローバル・リーダーシップ・プログラム立教大学の教育の特長

グローバル・リーダーシップ・プログラム(通称:立教GLP)は立教大学独自のリーダーシップ開発プログラムで、グローバルに活躍するために、外国語と同様に重要な「リーダーシップ」をスキルとして身につけることを目的としています。
全学部生が履修できる全学共通科目のプログラムで、実践的、体系的にリーダーシップを修得できます。さまざまな学部・学年の学生が参加し、チームになって企業の提案するプロジェクト課題に少人数のグループワーク形式で取り組みます。このような経験を通していつでも、どこでも、誰とでも発揮できるリーダーシップを磨くことができます。

プログラム概要

立教大学リーダーシップ最小3要素

一人ひとりがリーダーシップを発揮する

グローバル化の中で私たちは、非常に複雑な課題に直面します。そのような時代に求められるのは、権限や役職にとらわれず、メンバー全員が強みを発揮し成長しながらチームの目標達成に向けて貢献するリーダーシップです。
グローバル・リーダーシップ・プログラム(立教GLP)では、独自のリーダーシップ最小3要素を軸とし、受講生それぞれが自分なりのリーダーシップに気づく入門段階から、異文化環境でも効果的に発揮することを目指す応用段階まで、リーダーシップをスキルとして段階的に身につけます。

アクティブに学ぶ授業スタイル

頭でわかっているだけではリーダーシップを発揮することはできません。リーダーシップを高めるためには自ら実践しながら学ぶことが重要です。立教GLP科目の多くでは少人数グループでプロジェクトに取り組みます。議論や発表などのグループワークを通じて、実際にリーダーシップの発揮を試み、有効性を確かめ、様々な場面で発揮できるスキルとしてリーダーシップを身につけます。

“多様性”という視点

語学を身につけるだけではグローバルに活躍することはできません。立教GLPは、“多様性を活かす力”がキーワードであると考えています。受講生は、学年や性別、国籍、文化・生活背景などが異なる様々な学生とチームになってプロジェクト課題やスキル習得に取り組みます。特に英語開講科目(GL111、GL202)では、留学生や海外出身学生と一緒にグループワークを行います。このような体験を通して、いつでも・どこでも・誰とでも発揮できるリーダーシップを磨くことができます。

リーダーシップの入門科目:GL101/GL111(英語)の一学期の流れ

Week 1:キックオフ

立教が提唱するリーダーシップについて座学で学んだ後、リーダーシップ持論を考えます。リーダーシップとはこうあるべき!と自分なりに宣言して、翌週から始まるプロジェクトのグループワークで実際に発揮してみます。

Week 2:課題発表とチームビルディング

提携企業から出題されるプロジェクト課題と、その提案を共に考えるチームが発表されます。「成果を出すチームとはどんなチームか」を模索しながら、チーム目標を決め、関係性を構築していきます。

Week 3-8:現状分析と機会発見・課題解決案作成

プロジェクト課題を分析するための基礎的な知識を学び、チームで課題に取り組みます。提携企業の状態や他社の事例も分析し、解決の糸口を探り、クリエイティブなプランを創り出します。

Week 9-10:中間発表とブラッシュアップ

チームごとに考えてきたプランを発表します。フィードバックの方法や活用の方法を学ぶとともに、効果的なプレゼンテーションのコツも学び、予選に向けた準備をします。

Week 11-12:予選・本選新価値提案

チームで作成した提案を発表し、競います。予選を勝ち抜いたチームは本選で提携企業に対してプレゼンテーションします。

Week 13-14:振り返り

チーム活動と個人のリーダーシップの振り返りを行います。学期の最初に作成した目標と照らし合わせながら1学期間の学びを振り返ります。プロジェクト中のお互いの行動や態度についてフィードバックを行うことで、経験に基づいた自分らしいリーダーシップ持論を更新し、未来につなげます。

これまでの提携企業とプロジェクトテーマ(抜粋)

  • 日本航空株式会社
    「今の時代にJALで行く私たちが考える旅」
  • 世界遺産アカデミー
    「世界遺産をテーマに大学生の心を動かす新しいビジネスを提案せよ」
  • レゴジャパン株式会社
    「レゴ®ブロックで遊んでいない子どもたちがその楽しさに気づき、保護者も喜んで購入したくなる、新提案を考えよ」
  • ロッケン(東北6県研究所)
    「東北の課題をふまえて、県外の人を巻き込んで、東北地域にプラスをもたらす、新たなアイデアやプロモーションを県外からの視点で考えよ」
  • フォースバレー・コンシェルジュ株式会社
    「Propose what Japanese Univ. students can do for Nepalese young people (mainly students) who aspire to study or work in Japan by utilizing the space, “japantown”.」

プログラム詳細

日本語科目

GL101:Project Based Learning(PBL)によるリーダーシップ入門

様々な背景を持つチームメンバーとプロジェクトを遂行するために、自分が持つリーダーシップについて学びを深めます。課題には少人数のグループで取り組み、その中でメンバー全員がリーダーシップの発揮を試みます。学期の終わりに振り返りを行い、自分なりのリーダーシップの発揮方法をみつけます。

GL102:他者のリーダーシップ開発

チームメンバーのリーダーシップを開発することもリーダーシップの1つです。学習理論などを学びながら、受講生自身が直面している問題を題材にリーダーシップ開発について考えます。ゼミやサークル活動など身近な場面でチームの強化を図る際に役立つスキルを身につけることができます。

GL103:人を動かすリーダーシップ

自分が相手からどのように見られているのかを理解したうえで、その場にいるプレーヤーの関係性を考えて人に動いてもらう仕組みや仕掛けを考えていきます。授業ではまず、自己理解と他者理解を深めることからスタートします。
座学とグループワーク、授業外実践を通じて、学んだことを実際に使えるようにしていきます。

GL104:論理思考を活かしたリーダーシップ

リーダーシップ発揮に強力な助けとなる論理思考を理論と実践から学びます。
座学だけでなく授業外の実践や、自分たちが学んだことを他者に伝える場を通して、学びのさらなる定着を図ります。論理思考の基礎を身につけることによって、在学中のプロジェクトの質を上げるとともに、卒業後においても活かせる力を養います。

GL201:質問力を活かしたリーダーシップ

ヒアリングやチームメンテナンスに活かせる質問力を磨きます。相手の言葉や行動の下にある、ニーズや本音を引き出し、状況を的確に把握するための質問力を身につけます。前半は、授業内の座学とグループワークに加え、日常生活の中で質問力向上のための実践をし、後半ではチームでのプロジェクトを通じて質問力の質向上を図るとともに学んだことをより定着させていきます。

GL302:キャリア・リーダーシップ

一人ひとり異なる、自分らしい人生をつくるリーダーシップを実践を通して磨きます。与えられたテーマではなく、それぞれの好奇心や着眼点に気づき、キャリアで取り組みたいテーマを探究し、誰かの価値や力に変える挑戦をします。そこでの気づき、人生への本音や好奇心を大切に、自分発で、誰かを幸せにし、心が動く人生をつくるリーダーシップ実践機会です。

英語科目

GL111:Introduction to Leadership

様々な背景を持つチームメンバーと共に、企業から出題されるプロジェクト課題に取り組む中で、よりよい成果を上げるための自分なりのリーダーシップについて学びを深めます。授業は英語で実施されるため、世界を舞台に活躍するときに役立つリーダーシップについて体験的に学び、実践する機会となります。

GL202:Leadership through Inquiry

世界の様々な人と協働するときに、重要なコミュニケーションの一つが「質問をする力」です。多様な人を理解し、関係をつくり、異なる考え方を活かし合うリーダーシップをチームで実践し、学び合います。英語環境でのプロジェクトでも、自分から貢献ができる力を身につけます。

GL301:リーダーシップ海外実践科目

GL301が指定する海外学習プログラムに参加し、自分らしいリーダーシップの発揮に挑戦します。本科目での海外実践が、自身のリーダーシップの有効性を確認し、次の成長ステップを計画する学習機会にもなります。他のGLP科目を未履修でも受講可能です!

GLPについてよくある質問

Q1新座(池袋)キャンパス所属でも池袋(新座)キャンパスで開講されているGLPの授業を履修することは可能ですか?
Q2経営学部生でもGLPの科目を履修できますか?また、BLPとの違いは何ですか?
Q3どの年次でも受講できますか?
Q4GLPの授業は課題が多いと聞きました。授業についていけるか心配です。

授業運営体制

立教GLPで活躍するSA(学生アシスタント)
受講生のリーダーシップに関する学びを支援するSAとは?


立教GLPでは、「SA」と呼ばれる学生アシスタントが教員と協働して授業運営を行い、受講生の学びをサポートします。各クラスに配置されるSAの役割は、「受講生(主役)のリーダーシップに関する学びを支援する」こと。授業設計から一人ひとりの学習支援まで、SAは受講生のリーダーシップ開発を促す重要な役割を果たしています。
具体的には、受講生を見守るメンター的役割、教員と共に授業運営を行う授業実施者としての役割、学生としての視点を授業に反映させる授業計画・提案者としての役割を担っています。

リーダーシップ実践の場としてのSA経験

立教GLPでのSA経験は、SA自身の能力開発や成長の機会でもあります。
SAは、これまで受講生として関わってきたGLPに授業運営側の立場で参画し、学年や学部、国籍や文化的背景の異なる多様な受講生の学びを支援することになります。その経験の中で、自らのリーダーシップスタイルを実践的に振り返り、GLPでの学びの意義を再確認し、次なるステップに向けて更なる成長を遂げる学習機会となっています。

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