水の覇者への軌跡
モーターボート・水上スキー部
2017/02/13
アスリート&スポーツ
OVERVIEW
〝水上スキー〟というスポーツを、どれだけの人が知っているだろう。マイナーな競技で、水上スキー部がある大学は全国に10校ほど。しかし歴史は長く、インカレは今年61回を迎えている。その学生水上スキー界のトップを走り続けているのが、立大モーターボート・水上スキー部だ。毎年優勝争いを繰り広げている。
情熱を燃やす
豪快な水しぶきを上げながらブイを回るスラローム
水上スキーは、モーターボートにつながれたロープに引っ張られながら水上を滑走し、競技を行う。スラローム、トリック、ジャンプという3種目がある。スラロームは、水面に浮かぶブイを回った数で競う。トリックは横回転や縦回転、ロープをまたぐなどの演技の得点で勝負。ジャンプはその名の通りジャンプ台を利用して、飛距離を争うものだ。インカレでは各種目に、男子は4人、女子は3人が出場し、それぞれの合計得点で団体戦の順位が決まる。
陸からは部員が一丸となって声援を送る
現地で観戦すると、まず応援の迫力に圧倒される。部員数が52名ととりわけ人数の多い立大は圧巻だ。自校の選手の番が近くなると、第一応援歌『立教健児』の大合唱。インカレでは大太鼓も使われるため、地面の揺れを感じるほどだ。ある部員は「応援に後押しされ、全力を出し切れる」と話してくれた。また、「競技の魅力は、陸ではできないことが水の上ではできる」ことだという。その一瞬の勝負に誰もが胸を熱くさせる。
毎年9月、秋田県大潟村で行われるインカレで、男女アベックで総合優勝することが立大最大の目標だ。そのために選手たちは学生生活の全てを費やしているといっても過言ではない。技術向上のため、春休みには海外で、インカレ前の夏季休業期間には、琵琶湖で1カ月にわたる大々的な合宿を行う。琵琶湖ではウィークリーマンションを借りて共同生活を送りながら練習に明け暮れる。
毎年9月、秋田県大潟村で行われるインカレで、男女アベックで総合優勝することが立大最大の目標だ。そのために選手たちは学生生活の全てを費やしているといっても過言ではない。技術向上のため、春休みには海外で、インカレ前の夏季休業期間には、琵琶湖で1カ月にわたる大々的な合宿を行う。琵琶湖ではウィークリーマンションを借りて共同生活を送りながら練習に明け暮れる。
着実な歩み
モーターボートにつながれたロープを足につけることも
インカレの前哨戦として、6月ごろにCS(チャンピオンシリーズ)と呼ばれる大会が開催される。学生主体で運営されており、各自の力量を見極め、調整する場となっている。今年は初戦の女子トリックで鈴田(済4)が1位、第2戦の男子トリックで主将・長谷川(文4)が2位という期待の膨らむ結果を残した。この大会で見つけた課題を日々の練習や、夏の合宿でクリアし、インカレへの自信に変えていく。
ボートから派生する波に乗り、演技を行う
立大の強みは、総合力。3種目全てにおいて上位に食い込む力を持つ。成果を発揮するときだ。
学業と練習の両立は並大抵の努力では成し得ない。しかし、それが目標達成のための一番の近道だと彼らは知っている。一瞬の勝負に魅せられ、そして志を共にするチームメートと多くの苦楽を経験してきた。その先に輝く光が差し込む。
(「立教スポーツ」編集部 文学部文学科文芸・思想専修3年次 田代 菜実)
学業と練習の両立は並大抵の努力では成し得ない。しかし、それが目標達成のための一番の近道だと彼らは知っている。一瞬の勝負に魅せられ、そして志を共にするチームメートと多くの苦楽を経験してきた。その先に輝く光が差し込む。
(「立教スポーツ」編集部 文学部文学科文芸・思想専修3年次 田代 菜実)
※本記事は季刊「立教」238号(2016年11月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
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